No.10
ガゼ味噌
特徴
九州、長崎でも同じような、がぜ味噌という料理が伝わっている。
ガゼ味噌のガゼとは、奈良、平安の昔からある海胆(ウニ)の呼び名。もともとは、売り物にならない小粒のウニを地元の各家庭で味噌に混ぜて保存食としていた。
ウニがもっとも美味しい時期は、栄養を充分に蓄えた産卵期の前(4月中旬.6月上旬)である。
海胆(ウニ)は、中身が赤いので「海丹」また「海栗」とも書き、さらに加工後は「雲丹」と表記が変わる。
作りおきをして、熱いご飯にのせたり、酒の肴にすると重宝する。
※資料:みやぎの食を伝える会編著/ごっつぉうさん.伝えたい宮城の郷土色/河北新報出版センター/H17
材料
- 生ウニ100g
- 酒大さじ1
- 砂糖大さじ1
- みそ大さじ1と1/2
作り方
- ①生ウニ、酒、砂糖を鍋に入れて静かにかき混ぜながら加熱する。
- ②火が通ったら味噌を加えて、水分を飛ばし、ペースト状に練り上げる。出来上がったときに、ウニが粒状に残るように仕上げるのがコツ。
- ③ごはんに乗せたり、混ぜておにぎりにしたり、お酒のつまみになる。