No.9
ウニご飯
特徴
ウニは縄文、弥生時代の遺跡からも見つかっており、かなり古くから食用にされていた。
宮城県では「がぜ」とも呼ぶ。三陸沿岸のウニは東北地方以北にすむキタムラサキウニで、とげが長く、淡い身の色が好まれている。海藻の豊かな岩礁に生息し、3.4年で漁獲できるサイズの5cm以上になる。宮城県での漁獲量は全国で5位と増えつつある。高級食材である。
食用にしている部分は生殖巣で、旬は5月から7月である。濃厚な旨味と独特な香りが特長で、生をワサビじょうゆやすし種にして食べると一段とおいしい。漁師はおにぎりに入れて持参したみそを、舟上でむきたてのウニに混ぜて食べたという。
キタムラサキウニは、加工にはあまり適さず、家庭では塩ウニやウニみそ、ウニご飯などにして食べた。
※資料:みやぎの食を伝える会編著/ごっつぉうさん.伝えたい宮城の郷土色/河北新報出版センター/H17
材料 (4人分)
- 米3カップ
- 生ウニ100g
- 水3と2/3カップ
- (A)酒大さじ4
- (A)しょうゆ大さじ2
- (A)塩小さじ1/2
- のり1/2枚
作り方
- ①米は洗って、ザルに上げて水を切り30分ぐらいおく。
- ②①の米に水とAの調味料を入れてかき混ぜ、上にウニをのせて炊く(ウニを入れてからはかき混ぜない)。
- ③ご飯が炊き上がったら、さっくり混ぜ、もみのりを散らす。