No.7
アワビのとも和え
特徴
花渕神社の神事で、大根明神の参拝所にて海上安全祈願を祈り、漁師達が作りお供えをして振る舞う。花渕神社の神事以外では食べられていない。七ヶ浜町の花渕浜にある花渕神社では、毎年6月1日、漁師主催で行う神事にて、漁師自ら調理して参拝者に振る舞う。
昔、親船が荷物を満載して花渕浜に向けて航行中に、にわかに海が荒れておおしけとなり、波にもまれながら大根様の上を通ったところ、みしっと音がして船底に穴があき、海水が吹き出した。早速垢取りで皆で水を汲み出したが、だんだん水かさが増してきた。船頭が花渕神社の方に向かって手を合わせ、『花渕様、どうか助けてけさえん。』と一心に拝んだところ、今まで勢いよく吹き出していた水が、ぴたりと止んだという。ほっとして、ようやく花渕浜に着き、船底の穴をのぞくと、大きなアワビがしがみついていて穴を塞いでいた。この事があってから村の人達は、花渕神社のお祭りには、生きたアワビを供えるようになったと伝えられている。
材料
- アワビの身
- アワビの肝
- 酒少々
- 砂糖適量
- 赤味噌適量
作り方
- ①アワビの肝をすり鉢で酒少々と砂糖、(赤味噌)を混ぜアワビの身と和える。
- ②柏の葉に盛り付ける。